三代目’s BLOG

税が世界を変えている

お金の話

仕事納めの日に、年末調整の還付金が返ってきた為、何だか嬉しい気持ちですが、年末調整って、払いすぎていた税金を返してくれる制度ですよね。

という事で、少し前に話題になった、税金の本を読んでみました。

「税金の世界史」

以前読んだ、会計の世界史という本が面白かったので、実はタイトル買いです。

古代から、税金には様々な形があり、同じ金額を支払っても、税金の取り方によって、国が滅びたり栄えたりを繰り返しています。

そのうち、「源泉徴収」という税金の取り方が発明されて、いつの間にやら税金が取られているのが当り前になってしまい、税金というのが身近なものではなくなっていますが、数世紀前までは税っていうのは、もっと身近なものだったのだと、本を読んで感じました。

古代ローマでは、工業事業の納税は「任意」だったそうです。任意でお金が集まるのかと思いますが、橋や建物が作られた際に、彼らに与えられるのは「名誉」

何か近代でも、企業名の入ったスタジアムや橋なんかがありますが、古代でも、似たような事があったんですね。

こちらの本、300ページ程ですが、中身は結構重厚で読み応えあります。人類が辿った、税金の失敗、歴史の失敗を振り返っている頁が多いのですが、「じゃあ、どうすりゃいいの?」って所は、シンプルです。

「税金の種類は少なく、シンプルにしないと国が亡びる」「労せず得たものには課税を、社会の不利益になるものにも課税を」というもの。私は法律の専門家ではありませんが、同意です。

さあ、2月からは複雑な確定申告が待ってます。はぁ。