お金がかかるという元も子もない話
NHKの大河ドラマの影響もあり、明治維新の本に興味が沸き、こちらの本を読んでみました。
薩摩というならず者がいた。
明治維新というドラマチックで、輝かしい英雄たちが登場する歴史の裏で、生々しい、お金の話。
この本の帯に、既に印字されているので、ここで私が書いてもネタバレ扱いにはならないだろうと思いますが、薩摩藩が幕府と戦う為に、贋金(にせがね)作りを組織的に行っていた、という話です。
現代で贋金作りは、刑法148条で、無期懲役という、重大犯罪ですが、江戸時代でも、磔の刑になる重大犯罪です。
それを藩をあげて行い、市中で絹などの製品に変え、マネーロンダリングして、海外の最新式の武器に変えていた、という。。。
そこに正義だとかはなく、とにかく戦争をするにはお金がかかる、という、考えてみれば当たり前なんだが、元も子もない話です。
読んでみて損のない1冊と思います。